Tattoo

帰国翌日、近所の美容室へ行った。

しばらくNYCの日系美容室でお世話になっていたので、日本で美容室に行くのは久しぶり。
“行きつけ”と呼ぶにはブランクがありすぎるので、いっそのこと新しい美容室へ行ってみることにした。

実家の近所は市内屈指の美容室激戦区。
交差点の角ごとに美容室がある。
そんな中から今回は若い男性2人だけでやっているかわいらしいカフェ風美容室を選択。

カウンターにさりげなく書かれた英語の格言。
腕に自信あり、ということでもあるけど、そのチョイスもフォントもプリントのされ方も素敵。
言葉のセンスが良さそうだなと思った。

壁に書かれたメニュー表が鏡文字になっているところから、担当のオーナーMさんとの会話が始まった。
お客さん目線で、鏡ごしで読めるように、という配慮。
秘密の書き方をこっそり教えてもらう。
「これに気づくお客さん、意外と少ないですよ」だそうだ。
ま、私のように文字があれば片っ端から読み尽くす人はそうそういないのだろう。
カウンターの格言もいいですね、と言うと、「これに気づいたのは、イギリス人の僕の英語の先生以来」とのこと。
へー。もったいない。

そんなことがきっかけで言葉の話になった。
Mさんはイギリスで修行をしてきた美容師さんなので英語ができるということもあるけど、それだけじゃ量れない、ナイスな言葉のセンスをお持ち。

『外国で見かけたびっくりタトゥー』という話題では、以下の3つを例として挙げてくださった。

①白人のイカツイお兄さんの太くて逞しい二の腕に白腕』。
「確かに白い腕だけども!」。

②漁師町で、おかみさん風の女性のくるぶし辺りに、ひらがなで『かに』。
「きっとダンナが蟹を採ってるんだと思います」。
それにしても何故ひらがなにしたのか。

③イギリス人男性が、当時つきあっていた日本人女性に、「カッコいいタトゥー」として薦められたという漢字二文字。
「日本では神様っていう意味らしいぜ」と自慢げに見せてくれたそのタトゥーは『矢沢』。
「ま、一部の人にとっては神様に違いないですけどね」。

どれもこれも秀逸。
こんなネタが聞ける美容室ならリピーターになるよ。
(あ、髪もちゃんとしてもらいました。)

【後日談】
よくできた話なので繰り返し楽しむうちに、①は『腕白』の間違いじゃないかなと思うようになってきた。
いくらなんでも”White Arm”というオーダーはないだろう。
“Wild” ぐらいのつもりで『腕白』というタトゥーを入れている人はアメリカにも実在するからね。
しかし、だとしてもそれを『しろうで』と読んだMさんには、やはり相当なセンスを感じる。

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