レンブラント展

ふらっと『レンブラント展』へ。

ホテルのフロントでチェックアウトをしていたら、『レンブラント展』のチラシが目に入った。
ほぅ。

先週土曜日に開幕したばかり。
月曜の休館日をはさんで今日は初めての平日。
まだ午前中。
美術館はこのホテルから一駅。
人気の高いレンブラントをゆったり観られる大チャンス。
即決でしょう。

想像していたより来場者は多かったけど、それでも余裕をもって楽しめる環境だった。
学割もすんなり利いたし。

作品数が多いので途中で休憩。
会場内の椅子に座り、見るともなく会場を見渡していたら、来場者の動きがおもしろくて観察を始めてしまった。

「全員日本人」と言い切ってもまず外れない。
こんなふうに民族的に混じりけがない光景をじっくり見るのは久しぶり。
来場者たちは作品に振られた番号を律儀に守って進み、西洋では近すぎると感じられるだろう距離を保って、みんなが同じペースで作品の前を流れていく。
こうしたNonverbal(非言語)の日本的コミュニケーションの実例が、静かな美術館のあっちでもこっちでも見放題。
ちょっとしたショーだよ。

高齢のカップルが寄り添って絵を観ていた。
その様子は微笑ましい…かと思いきや、夫が偉そうに“レクチャー”しているのがわかった。
内容は壁に貼られた解説をほぼ読んでいるだけなんだけど、まるでお説教みたい口調がなんとも不快。
妻はそれを黙って聞いている。
そんなことより感想を交し合ったりすればいいのに、そういうのは要らないみたい。
後から聞くところによると、こういう解説男は展覧会にものすごくよく出没しているらしい。
周りにも迷惑だよねぇ。

絵の正面でカメラを構えるようにしている人がいたので、「え、日本の展覧会で撮影が許可されてるの?」と思ったら、その人が手にしていたのはオペラグラスだった。
カメラなわけないか、…って、イヤイヤイヤ。
展覧会でオペラグラス??
しかも絵からずいぶん距離を置いて立っているので、絵と自分の間を他の人が通ったりしている。
もっと近づけば肉眼で観られるよ?

ところが、オペラグラスを持っているのは一人や二人じゃない。
ひょっとして音声ガイドみたいに貸し出しがあるのかしら?
気になったので帰り際に受付で尋ねてみると、「貸し出しているわけではないけど、オペラグラス持参はわりと普通のこと」だそうだ。
細かいところまで鑑賞できるし、人ごみの後ろから観たりするのにも便利だとか。
うーーーーむ。
ナマで観てる感覚が薄れちゃわないかなぁ。

ワタシ的ヒット賞は、展示作品をひとつひとつ、身を乗り出して丁寧に鑑賞していた女性。
ちょうど私が座っている椅子の前の作品のところへ来たとき、他の人が正面を陣取っていたので、彼女はその人の後ろに並ぶようにして順番を待つことになったのだが、待っている間、絵を観ている人が背負っているリュックについている手作り風のマスコット人形をじぃっと鑑賞していた。
レンブラントを観るときと同じ丁寧さで、身を乗り出して。
なんでもそうやって鑑賞する癖がついちゃったの?

背中の視線にまったく気づかず絵に見入っている人。
その後ろには他人の持ち物を勝手に“芸術鑑賞”している人。
そのまた後ろには笑いそうになって堪えている私。
この縦3人の並びをまた別の誰かに観察されてるかもしれないと思ったら、もうおっかしくて。

レンブラント、おもろいなぁ。
って、なんでやねん。

“レンブラント展” への 2 件のフィードバック

  1. タイムマシンに乗ったような気がして、今、ググってみて知りました。
    そうでしたか。レンブラントは今、上野から名古屋に行ってるんですね。
    しかも、お近くの豊田市でフェルメールまでやってるとは。
    オランダ贔屓のウチの長女が泣いて喜びそうな取り合わせです。

  2. 名古屋のレンブラントと豊田のフェルメールは前売りで共通チケットを販売していたそうですから、やはりセットで観にいく方が多いのでしょうね。
    会場で、レンブラントの箱に入ったストロープワッフルというお菓子を販売していました。ショップの方の説明が素敵だったのでつい買ってしまいましたが、熱いコーヒーによく合います。お嬢様に送って差し上げたいです(笑)。

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