Theoretical Framework

Theoretical Frameworkとは?
日本語での説明を試みる。

研究者にとってのTheoretical Frameworkは、ピザ作りにおける生地みたいなもんだと思う。
そのくらい必要不可欠な概念なんだけど、いかんせんわかりにくい。
ネット上でもいろんな説明がなされているが、「…で、結局なんなの?」という質問が絶えないところを見ると、すっきり納得できる説明が確立されていないのだと思う。

ふと日本語ではなんて言うんだろう、と思って検索したら、なぜか日本語での説明が見つからない。
探し方が悪いのかな。うーむ。
Theoretical Frameworkの辞書的な訳としては、『理論的枠組み』や『理論構築』。
うーん、わからない。
とりあえず『構築』ではない気がするぞ。

じゃあしょうがない。
私なりの説明を試みてみよう。

TFの話の前に研究者のPhilosophyの説明が要るだろう。
Philosophyとは信条・価値観・視点のこと。
研究者が研究を行うにはそれなりのPhilosophyがある。
研究者は人間なので神様のように満遍なく世を見てるわけじゃない。
「きっとこうなのだ」という思い(=Philosophy)を常に持ち、研究者にとっての『ものの見方』(Ontological Stance)を決定する。
その思いはすべての根源となって、動機・理由付け・実験・データ採集や分析の方法・発表・結論など、研究のあらゆる要素および研究者の言動に影響する。
もちろんBias(公平でない判断・歪み)とも深く関係する。

研究者は各々のPhilosophyから作られたメガネを、いつもかけて暮らしていると思えばいい。
万物はそのメガネを通して見たようにしか見えない。
だから同じものも研究者ごとに違うように見えるし、その見え方を基にして考え方も違ってくる。
Philosophyなんていうと堅苦しいけど、実はメガネをかけていない人なんていないわけで、ある特定の見方で物事を見ているのはなにも研究者に限ったことではない。
自分のメガネ越しに見た世界に問題を見つけ、それを他の人にも見えるようにする一つの手段として研究を選ぶと、その人は研究者になるだけのことだ。

で、その“他人にも見えるようにする作業”にあたり、道具となるのがTFである。
伝えようとする問題の内容や性質により、最適な道具を選択し、それを使って研究を企画・運営する。
この道具は自分で作ってもよいし出来合いのを借りてもよい。

どうやってTFを見つけるか?
TFのTはTheoreticalなのでTheoryが関係する。

メガネをかけた研究者がある分野で問題点を見つけ、研究しようと思い立ったとする。
独りよがりの思いつきでは研究とは呼べないので、研究者はまずその分野でどんな研究がされているか調べまくる。
自分の見つけた問題点を見つけた人は他にもいるか、その人はどんなメガネをかけてどんな研究を行ったか、同じ分野で他にどんな問題がどう扱われているか…etc.
文献を漁り、系統立てて理解するLiterature Reviewの過程で、研究者は多くの理論(Theory)に出会う。
その中で今回の研究にいちばんフィットしそうなものをTFとして採用する。
なければ「ない」と明言したうえでオリジナルを作る。

これをうまい喩えで説明できないかなぁと考えているのだが、どうもいまいち。
Frameworkというイメージと、それを土台にソースやトッピングを決めるところから、強いて言うなら“ピザ生地”で、そうなるとPhilosophyは“食べ物の好み”になるんだけど、…うーむ。
もうちょっとバッチリなのないかな。

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