専門家

“センモンカ”ってどんな人?

例によってまずは広辞苑に聞いてみる。

せんもん-か【専門家】
ある学問分野や事柄などを専門に研究・担当し、それに精通している人。

精通っつったって。
どのくらい知ってると精通?

せい-つう【精通】
くわしくよく知っていること。

んもう、またそうやって逃げる。

こういう根っこがゆるい状態の言葉は、ネット上ではさらに自由に使われて意味が拡散している。
エキスパート(?)だったりプロだったり、資格保有者だったりコンサルタントだったり。
“専門家”を“本物の専門家”と分けて批評している人もいれば、3時間で専門家になる方法を伝授している人もいる。

うーむ。
定義はあってないようなものだと判断していいのかな。
『免許や職業+長めの経験+多めの知識』ぐらいの、ぼやぁんとしたあたりに落としどころがありそうだ。

以前、「研究者」と「研究家」について考えたことがあったが、最近日本で人気のテレビ番組では、研究者も研究家も、その他の方々も、一律“評論家”を名乗らされているようだ。
番組では評論をしているようには見えないので、むしろ彼らこそ“専門家”でいいんじゃないかと思うのだが、あえて“評論家”に統一しているのは何故なんだろう。

ちなみにその「~者vs~家」をあれこれ考えたときに感じた“言ったもん勝ち”の居心地の悪さや、看板は便利だけど肩書きは持ちたくないというジレンマは今も変わらず。
『専門的に勉強している人』ぐらいなら受け入れられるけど、それを略して『専門家』ってわけにはいかない気がする。
せめて「ここでいう“専門家”はこれを満たしています」と、ローカルな基準だけでも示してほしい。

自分でもよくわからない言葉を適当に使って受け手の解釈に委ねちゃうなんて、“専門家”のすることじゃない気がするよ。
「“専門家”ってどんな人?」という質問に答えてくれる専門家はいないのかな。

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