国連ツアー

国連の日本語ツアーに行ってきた。

国連のガイドツアーは、国連の6つの公用語とその他外国語をあわせて計17言語での用意がある。
が、英語以外のツアーはスケジュールが決まっておらず、当日になってから日本語があるのかないのか、あるなら何時からなのか電話で問い合わせなければならない。
英語でよければ数十分おきに開催されている。

知り合いやネットの情報を見聞きする限り、日本人の多くは英語ツアーに参加しているようだ。
なかには、できれば日本語ツアーに参加したかったけど、ツアーの有無を電話で聞くときの英語が障壁となり、やむなく予約なしでも参加できる英語のツアーに…という人もいるらしい。

気持ちはわかるけど、ツアーの内容理解より予約を取る方が難度が低いから、英語が苦手な人ほどがんばって電話して日本語ツアーをゲットした方がいい。
あたりまえだけど国連職員は外国人に慣れているし、ニューヨークシティでは貴重な超親切対応機関だから、多少英語にとまどったとしてもきっと予約にたどりつける。

とはいえどうしても電話がイヤなら、英語のツアーを選んでもさほど問題ではない。
ガイドの説明する内容は日本人なら知っていることも多いので、仮に英語がゼロでもそこそこついていけると思う。
で、終わる頃には「やっぱり日本語で聞きたかった」って後悔することになるんだけどさ。
クドいようだけどがんばって電話した方がいい。

今回は母のリクエストで行くんだし、私も日本語の方がラクなので日本語ツアーを希望。
催行されなかったり時間が合わない可能性を考えて予備日まで作っておいたのだが、その日は夕方にツアーがあってあっさり予約できた。

ガイドのCさんは説明もことば遣いも上手で、やっぱり日本語にしてよかった、と思った。
が、一方で他の参加者との関係がいまいちなのも日本語ツアーならではかも、と思った。
一緒にツアーをまわる小さなグループだというのに、「こんにちは」と挨拶しても素っ気ないし、説明を聞いてもうなづく程度でほぼ反応ナシ。
まぁガイドさんは慣れっこなんだろうけど、私だったらやりにくいなぁと思った。
私も最初のうちこそ質問していたが、他のみなさんがあまりにも静かなので、だんだん気が引けてきて質問するのをやめてしまった。

ツアー自体は…ま、一度行けばいいかな。
つまらないってわけじゃないけど。

会議場で説明を聞いているときに、小学校の社会科見学の記憶がよみがえった。
いくつになってもああいう優等生向けな、お勉強っぽいレクチャーは苦手。
実際、ツアー参加者の中にいた小学4年生の女の子は終始ダルそうにしていた。
気持ち、わかる。
女の子の親は我が子を将来国連職員にしたいらしく、がんばってたけど。
親の心子知らず、子の心親知らず。

このツアーの評価は、参加者の動機やスタンスによって大きく異なると思う。
たとえば「いつかは私も国連で」という夢のある人が会社訪問のつもりで参加すればすごく楽しめるだろう。
国連という宗教の勧誘みたいな面もあるので、入信済みの人や感化されやすい人にもオススメ。
反対派なら挑戦的な態度で臨めばいいし、「いつもテレビで見る国連が今ここに」というミーハーな喜びがあれば、建物の中に入るだけでも価値がある。

が、しかし。
私のようにファンでもアンチでもない人が淡々と見学するにはちょっと辛い。

というわけで私はいまいちハマらなかったけど、国連ツアーが多くの人に好評な理由はわかった。
ツアーが終わり他の参加者が去った後でCさんに、「(学校からの団体ではなく)個人でお金を払ってこのガイドツアーに参加するアメリカ人がどれくらいいるか」聞いてみた。
その答え方から、アメリカで暮らす日本人としてのCさんのわきまえやアメリカ観が垣間見えた。
日本人とガイジンをバランスよく兼業しているオトナは、やはり自分の立場がよくわかっていて、双方の郷に従うべく気を遣って生きているのだよなぁ。

勉強になった。

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