超ウルトラハイパー

『超音波』の『超』から、いろんな『超』のことを考える。

超音波検査をエコー検査と呼ぶと、超音波=echo?ってことになっちゃうよね。

超音波を使った検査方法を『超音波検査』、超音波の跳ね返り(=echo)を測定して行う検査を『エコー検査』というのだが、結局のところ同じ検査のことを指す。
だからといって、超音波の英訳がechoなわけではない。
超音波=ultrasound。
ちなみに『エコー検査』は、心臓の場合を特にechocardiogramというぐらいで、たとえば妊婦さんの場合はpregnancy ultrasound。
普通は単にultrasoundという。
つまり、英語ではもっぱら『超音波検査』を使っているようだ。

さて。
日常日本語でもよく使われる『超』という語を英語にしようとしたとき、筆頭に挙がるのはおそらく”super”だろう。
でも超音波のことをsupersoundとはいわない。
物理学にはhypersoundというのがあるらしいけど、とにかく普通『超音波』と訳されているのはultrasoundなのだ。

日本語の『ウルトラ』は『超』とは別のものとして認識されていると思う。
そのため併記されても『超スーパー』ほどの“頭痛が痛い”感がない。
ultravioletは『超紫線』でもよかったのに、『紫外線』になっちゃってるしね。
紫のultraも赤のinfraもまとめて『外』って。
雑すぎない?

ultraはもともとラテン語で、”beyond”に近い意味だったとされる。
superは同じくラテン語で”above”だというから、まぁsuper<ultraということになって、ultraの方が“より超”な感じで使われることになったのだろう。
なるほど、同じ超人でも、『ウルトラマン』より『スーパーマン』の方が人間としての原形をとどめているわけだ。

hyperについてはギリシャ語由来で、語源的にsuperに近いということ以外はよくわからない。
“すごい順”としてはsuperの下位だという記述もある。
が、日本語の『ハイパー』は『超』よりイッちゃってる感が強い気がする。
『ハイ』+『スーパー』ってことかな。

ラー油だ七味だと、現代日本人はずいぶんスパイシーな味を好むようになってきた。
ことばの世界でも、どんどん刺激の強い語が使われるようになってきている。
このままエスカレートしていって行き着くところまで行ったら、その後はどうなるんだろうね。
あ、『神』か?

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