三つ子の魂

人は簡単には変わらない。

この頃なぜか、どんな子どもだったか、について話すことが多い。

私自身は記憶していないので、母から聞いたエピソードを受け売りで披露する。

幼稚園で秋のお絵かきに蝶を描いた。
先生は蝶が飛ぶのは春だと訂正した。
私は不思議そうな顔をして、「秋にもちょうちょが飛ぶことあるよね」と言った。
見ているところがズレているのは、昨日今日始まったわけじゃないのだ。

かけっこでは、横に並んだ子たちが全員出走したのを確認してから走り出していた。
足は遅くなかったがいつもビリ。
でも満足気にニコニコしていた。
“目立つ”と“勝つ”が苦手な今に見事に通ずる。

小学1年生の初めての授業参観。
クラスで私だけが挙手しなかった。
家に帰ってから母は、emiちゃん、なぜ手を挙げなかったのと尋ねた。
私は「先生が昨日と同じ質問をしたから」と答えた。
ひねくれ者という事実も否定はしないが、ここで現れたのはむしろ、納得のいかないままでは動けないという、頑固でバカ正直な部分の方ではないだろうか。
もし先生が“前日の授業は参観日のリハーサルだった”と、ちゃんと伝えていてくれたら、上手に“本番”を演れたと思うのだ。

競争心に自己顕示欲。
長いものに巻かれたり、嘘やお世辞を有効活用したり。
あったらいいのに、できたらいいのにと、思うこともなくはないけどね。

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