Technique

アメリカに向いている日本人とは。

アメリカに来る前から、「emiは絶対アメリカに向いている」とさんざん言われていた。

先に断っておくが、現時点でもどうしてそう思われているのか、さっぱりわからない。
自分が何に/どこに向いてるかは知らないけど、とりあえずアメリカではがっかりだ。
本人は日本的な美意識に憧れがあるので、少しでも近づくようにしているつもりなのに。

強いて言うなら、便宜上“向けて”いるだけです。

今日は早めに教室に着いて、Rと談笑していた。
まもなく教授が入ってきたので、宿題を提出しようとすると、Rが立ち上がり「一緒に出そうか?」と言うので、お願いした。

すると隣にいたMが、すっと宿題を差し出した。
そんなに親しい仲ではないので、ちょっとびっくりしたけど、まぁ大したことじゃない。
Rも”Oh, ok.”と言って一緒に提出した。
Mは”Thank you.”と言った。

後でじっくり考えてみると、これは日本では起きなそうだ。
理由ははっきりわからないけど、なんとなくそう思う。
たぶんRがかなり年上で、Mはただのクラスメートで、彼の方が教授に近いところに座っていたから。
でもここでは逆にこういうのが、友達になるきっかけになったりする。

韓国人のMは、「アメリカ人はドアを開けて待つから困る」と言った。
理由は“走らなくちゃいけないから”。
「別に待たせておけばいいじゃん?」と言ったが、そうはいかないらしい。
“すみません”の気持ちを”Thank you”と訳すのは、簡単ではないようだ。

そういえば日本人の女の人も、待ち合わせ場所に現れる時など、小走りすることが多い。
“小”ってとこがポイント。

パーティー会場で、固まって動かない人がいる。
教室ではいつも同じ席に座る人の方が多い。
“人見知り”という自己紹介は、日本語以外でも理解してもらえるのだろうか。

Hと仕事をするようになって、物事がスムーズに動く感覚がすごくある。
日本でも外国人と働く機会はあったけど、やっぱり社会の枠というやつに圧迫されていたんだなぁと思う。
もっとわかってあげていればよかった。

波風を避けるか起こすかとか、コンテクストの高低とかは、好みの問題で済まされないこともある。
日頃から両方使えるようにしておいた方がいい。

アメリカに“向ける”場合は、好きなことを自然にするように心がけるとよいのではないかと思う。
勇気などは振り絞らないように。

チェックリストは、“要望はきちんと表明する”、“嫌だったらしない”、そして“相手も同じ基準だと想定する”。
要するにワガママの塊みたいだけど。

価値観の違いを文法を習うように教わって、作法をひとつひとつ単語を覚えるように身につければ、どこの国でも誰でも、そこそこ“向いて”くるんじゃないかな。
せっかく外国語を勉強するのなら、文化の使い分けはついでみたいなもの。

どんなに外国文化が上手になっても、母国文化を超えることは絶対にないので、安心して“向いて”いても大丈夫。
“向き”たくないのはわかるけど、必要に迫られているのなら、怖がらずに思いっきり向いちゃった方が、楽で長持ちする。
とにかく決してアメリカナイズではないのだよ。
伝わるかなぁ?

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